のぼり旗の品質とは?制作を依頼する際の見極めは?

いろいろなのぼり旗を制作する会社がある!


のぼり旗の品質の見極め方にも「2つの側面」がある

単純に“のぼり旗のクオリティ”と言いますが、そこには2つの目線から見たクオリティがあります。1つは客目線(依頼者)から見た品質の良さ。もう1つは、制作のプロ、のぼり旗専門店から見た品質の良さです。

依頼者はのぼり制作については素人なので、クオリティというと、見た目の仕上がりやデザインに目が行ってしまいます。しかしプロの場合は、それ以前の生地の品質や加工、インクの質などを問題視していきます。

のぼり旗のクオリティには、この両面が必要であることをまず知っておきましょう。つまり、これらのすべてを満たしてくれるのぼり旗の制作店を探し出すことが、制作を依頼するときのポイントになります。

クオリティを左右する“店選び・依頼時” のポイント

●品質の高い生地、信頼性のある生地を使用しているか。

●長期に使用しても、変質や色褪せ、欠けなどが起きないインクを使っているか。

●生地やインクを長持ちさせるための仕上げ加工は十分か。

●防炎加工など、使用場所によって問われる加工処理はしているか。

●サンプルなど、のぼり旗のトータルデザインは、見栄え良く訴求力のあるものか。

●制作過程において、相談や変更・修正に気持ちよく応じてくれそうか。

のぼり旗制作の専門店は、「品質」こそが財産・誇り

のぼり旗制作を専門にしている店では、品質そのものが店の命運を分ける経営資源でもあります。生地の選別から始まって長期使用にも耐えられる仕上げ加工の方法、納品前の品質チェック(キズや破れ、色ムラなど)までが専任の担当者によって厳格に行なわれています。

また施設内で行なわれる展示会などに使用するのぼり旗は、消防法により防炎加工が義務づけられています。防炎加工が施されたのぼり旗には、その証となる日本防炎協会認定の「防炎製品ラベル」が貼付されているはずです。ホームページにもサンプルが紹介されているはずなので確認しましょう。

のぼり旗といえばテトロンポンジ

のぼり旗の生地は、一般的に「テトロンポンジ生地」が使われています。のぼり旗のうち、約90%がこのテトロンポジです。その理由は価格が手頃で丈夫、扱いやすいことにあります。素材はポリエステル100%。軽いので、よく風になびくという特徴があります。

また「裏抜け」といって生地の透過性が高く、印刷面ではない裏側から見ても表面の文字がハッキリ見えるため、風になびいて裏返っている状態でも、訴求効果があります。この他、両面印刷が可能な「遮光スウェード生地」もあります。厚みがあるため、風になびくという特性は期待できません。

生地は、のぼり旗の品質そのものなので、注意したいものです。激安ショップなどでは、海外から粗悪な生地を仕入れ販売している例もあります。そのような方針の店は、印刷インクも同様の仕入れをしているので、のぼり旗完成品をトータルでみても、ハイクオリティとは言えません。