既成のぼり旗を活用して、セミオーダーでカッコ良く
「のぼり旗を作るなら、オーダーメイドでオリジナルの旗がいいわね」という気持ち~。開店予定の自分の店の晴れ姿ですから、そんなふうに考えるのは当然です。しかしその前に少しだけ立ち止まって考えてみてください。
世界にたった1つののぼり旗が欲しくなるのはいいのですが、オリジナルのぼり旗を作ろうとして、最初から成功した人の数はごく限られているという現実をご存じでしょうか?制作作業というのは、けっこうむずかしいことなのです。
なぜかというのはこの後にお話ししますが、「いきなりオリジナルののぼり旗を制作するのは、失敗する確率が高いので、まずは既製品のぼりを活用して、半オリジナルに仕立てましょう」というのが、このページで言いたい提案です。
やってみたい、制作したいのは理解できるけれど、オリジナルの旗を作るのは、既製品でデザインや発注のコツをつかんでからでも遅くありません。では、「なぜむずかしいのか」を、箇条書きにしてご説明していきます。
のぼり旗のクオリティには、この両面が必要であることをまず知っておきましょう。つまり、これらのすべてを満たしてくれるのぼり旗の制作店を探し出すことが、制作を依頼するときのポイントになります。
ちょっと意地の悪い8つの質問
1.のぼり旗ショップの選び方は知っていますか?
2.オリジナルのぼり旗の発注の仕方は知っていますか?
3.のぼり旗のデザインにセオリーがあるのは知っていますか?
4.色使いや文字の書体の選び方・基本はわかっていますか?
5.「完全入稿データ」について、意味をわかっていますか?
6.写真や画像をのぼり旗に入れ込むときの基本は理解していますか?
7.これまでにのぼり旗以外で、オリジナルの何かをデザインしたことは?
8.パソコン上で、PhotoshopやIllustratorを使って何かを制作したことは?
恥ずかしくて“店には出せない旗”になってしまうより
正直に言って、オリジナルののぼり旗を制作するには、上記の1~8に経験や自信のある方ならいいのですが、そうでない人がいきなりオリジナルというのはハードルが高すぎます。
ハードルの高低というより、ある程度の知識がないと、場合によっては、素人でビギナーの人がデザインしたままの旗が仕上がってしまう可能性があるからです。ショップの選び方を知らず、自力で完全データ入稿しようと頑張ってしまうと、そのような結果になります。
現に、出来上がったのぼり旗は、恥ずかしくて店には出せない代物にという体験を多くの人がしています。ですからそのような事態にならないためには、まずのぼり旗の既製品を活用し、文字の一部を差し替えてもらって使うのが、危ない橋を無理して渡らず、満足度を高く保つ方法なのです。
既成のぼり旗をオリジナル旗に換えて活用
●ネット検索して、気に入った既成のぼり旗のデザインを選び、文字を差し替えてオリジナルにすることができる。但し文字数は合わせる必要あり。
●写真を入れ込んだり、色の一部を差し替えたりすることも、場合によっては可能。ただし文字の差し替えも含めて別途料金がかかる。
●写真は原板が小さなものは不可。大きな画像を送り、のぼり旗専門店でデータ交換をしてもらう手間がプラスされる。
既成のぼり旗でも、差し替えのルールを守れば、文字(タイトル・キャッチ、書体)を換えたり、写真を入れ替えたりもできます。そうやって何度か活用して、のぼり旗のデザイン感覚をマスターしてから、オリジナル旗の制作に臨んではいかがでしょう?